一月も終わり、明日からは早いもので二月となります。
従って二月のお参りの御法語を紹介したいと思います。
廻向
当時日ごとの御念仏をも、かつがつ廻向しまいらせられ候うべし。亡き人のために念仏を廻向し候えば、阿弥陀仏、光を放ちて地獄・餓鬼・畜生を照らし給い候えば、この三悪道に沈みて苦を受くる者、その苦しみ休まりて、命終りて後、解脱すべきにて候。
大経に、「若し三途勤苦の処に在りて此の光明を見たてまつらば、皆休息を得て復苦悩なし。寿終の後、皆解脱を蒙らん」と云えり。
訳
平生においては、毎日の御念仏をも、ともかくも廻向なさるべきです。亡き人のために念仏廻向すれば、阿弥陀仏は光を放って、地獄・餓鬼・畜生の境界を照らされますので、この三悪道に堕ちて苦しんでいる者も、その苦しみが和らぎ、命が終わって後にはその境界を逃れることができるのです。
『無量寿経』には「もし三悪道の苦しみの中にあって、この光明を見ることができれば、みな安らぎを得て、二度と悩み苦しむこともなくなり、命が尽きた後、みな〔その苦しみの境界を〕逃れるであろう」とあります。
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