突然ですが問題です！！
阿弥陀様は今、どこにいるでしょうか？？
仏教、浄土宗の教えに詳しい皆様ならもうお分かりですよね。
そう。西方極楽浄土におられます。「西方」とついている通り、方角的には西の方向におられるとされています。
では、真光寺の本堂を思い浮かべてください。
真光寺の本堂の中に御本尊であられる阿弥陀如来様が祀られております。檀信徒の皆様は玄関から真光寺へと入り、本堂に向けて移動して本堂外陣から西側におられる阿弥陀如来様をお参り……してませんね！！！
なんと真光寺の本堂の阿弥陀如来様は檀信徒の皆様からすると東側向きにおられます。
ちょっとちょっと副住職！！これはおかしいじゃないか！！
と思う方もおられるかもしれませんが、実は何もおかしいことはないのです。
仏教用語の一つに「以信転方（いしんてんぼう）」という言葉があります。
意味は「信仰を以って方位を転ずる」ということになります。
すなわち私達は浄土宗の教えを信じ、阿弥陀如来様の救いを信じております。その信仰心によって堂内において阿弥陀如来様がおられる方角を西の方角であるとみなすのです。
実はこの「以信転方」は葬儀会館などでも使用されております。葬儀会館なども建物の方向は様々で実際の方位は西向きでないことが多いです。しかし阿弥陀如来様を祀ることでその方角を西向きとし、亡くなられた方を西の阿弥陀如来様に向かって右向きにすることで北枕になるように安置しております。
意外と知らないことかもしれませんが、重要な事なので是非覚えておいてください。
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