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間違いがちな御仏壇事情

更新日:2022年3月26日

彼岸の期間も終わりを迎え、段々と春が近づいてきていますが皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。


さて本日は「間違いがちな御仏壇事情」と題しまして皆様のお宅にもあるであろう御仏壇に関してお話したいと思います。

しっかりと読んで間違いのないように気を付けていきましょう。



まずありがちな間違いとして、住職と副住職が気になるのが打敷(うちしき)です。

仏壇の中や前机(まえじょく)に敷いて前面に垂らし仏前の飾りをするものです。

これらは様々な柄や形のものがありますが、浄土宗の打敷は四角形の打敷が用いられます。

前面に垂らした形が三角形になるものは浄土宗の打敷ではないので気を付けてください。

また以前紹介した副住職の袈裟のように亡くなった方の衣や帯などを打敷に仕立て直すこともできますので、その場合は仏具屋さんや寺にご相談ください。





次にしてしまいがちな間違いは精進料理ではないお供えをしてしまうことです。

仏壇にお供えするものは精進料理でなくてはなりません。

ここで精進料理とは魚や肉などを用いず植物性の食材のみで作られた料理とされています。「魚や肉などを用いず」は殺生をしないためと言われています。

しかし植物性の食材であっても使ってはいけない食材があります。

それが五辛(ごしん)または五葷(ごくん)と言われている食材です。

経典の中にはこの五辛は


大蒜(だいさん)

革葱(かくそう)

慈葱(じそう)

蘭葱(らんそう)

興渠(こうご)


と書かれていますが、分かりやすく言うと、


韮(にら)

薤(らっきょう)

葱(ねぎ)

蒜(にんにく)

薑(はじかみ)


と言われています。

仏教では色欲が刺激され心が乱れるとして五辛を食すことは戒められています。

これらの食材が含まれない物をお供えするように心がけましょう。



最後に一番気を付けていただきたいことは、仏壇の移動に関してです。

家をお引越しされる、御仏壇をお子さんのご自宅に移動させるなど御仏壇を移動させることがあると思います。

この際に気を付けていただきたいのが仏壇の中にいらっしゃるのが仏様であるということです。皆様の御仏壇には開眼(かいげん)、魂入れ、精霊入れをした阿弥陀仏様がおられます。この阿弥陀仏様を移動させるときに何かにぶつけたり傷つけてしまうと、それは仏教において大変な重罪となります。

ではどのように移動をしたら良いのかと言うと、お寺に相談してください。お寺に相談してくださると住職ならびに副住職がその仏様を撥遣(はっけん)、魂抜き、精霊抜きをして仏像とさせていただいた上で移動させてください。移動して再度飾らせていただいた後に開眼供養をさせていただいて移動が終了となります。

位牌に関しても同様に行うようにしてください。

仏様や亡くなった方に対して失礼のないように取り扱うように心がけましょう。


お寺のことや仏壇のこと、仏様のことなどは難しいことも多いとは思いますが、何か思うことや気になったことがありましたらいつでもお寺にご相談ください。

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