タイトルにもある通り三年ぶりに花祭りが開催されました。
前回のブログにも掲載いたしましたが花祭りはお釈迦様の誕生日です。
誕生された時のお釈迦様を模した誕生仏に甘茶を灌ぎます。
誕生仏は上の写真のように右手を天に、左手を地に向けたような姿をしております。
これはお釈迦様がお生まれになった際に写真と同様に手を上下に向けて「天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)」と仰ったとされる説話を基に作られたものです。
この文をそのまま読んでしまうと私(お釈迦様)だけが尊いといった風にも読めてしまうかもしれません。しかしこの中の「我」というのはお釈迦様ではなく各々の個人という意味合いで使われています。従ってこの文は「天の上にも天の下にも個々の私という存在はただ一人しかいない。だからこそ尊い」ということを表しています。今このブログを読んでくださっているあなたも、その家族も、親戚も、近所の人も、通りすがりの人も、どんな人もこの世の中に一人しかいない、それはそれは尊い存在なのです。
昨今では、年を取った両親を虐待したり、生まれてきた我が子を虐待したりと凄惨な事件も起こっていますが、お釈迦様の誕生日である今日に各々の尊さを再確認し、その有難さに感謝するきっかけになっていただけると幸いです。
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