今回は浄土宗の事の一番最初として仏教の基本からおさらいしたいと思います。
浄土宗は御存知の通り、仏教の宗派の内の一つです。日本では浄土宗以外にも浄土真宗、真言宗、曹洞宗、日蓮宗など様々な宗派が存在しています。
ではまず、仏教とは何なのかという所を考えていきたいと思います。
仏教は「仏」と「教え」という漢字の組み合わせによって出来上がっています。
ではこの「仏」と「教え」の間に何か接続する言葉を入れて仏教を理解していきましょう。
①「仏」の「教え」
先ほどの二文字の間に「の」を入れてみました。
仏の教え
これは釈迦牟尼仏、分かりやすく言うならばお釈迦さまという「仏」によって「教え」られたものを表しています。仏教は私達のために仏様が教えてくださった大切なものであることが分かるかと思います。
②「仏」になるための「教え」
今度は先ほどの「の」よりも長く「になるための」と入れてみました。
仏になるための教え
これは私達、言い換えると衆生(しゅじょう)が仏になるための教えです。仏になることを漢字の「成る」を用いて、「成仏(じょうぶつ)」と言います。仏に成る、成仏とはどういうことかというと、今生きている苦しみ、悩みの世界から解き放たれて、一切の煩悩や束縛から離れて、精神的な自由を得て、真の安らぎの世界へと向かう事です。
つまり私達、衆生の最終的な目的はこの「成仏」することにあります。
①②をまとめて考えると、
釈迦牟尼仏が教えた、衆生が仏に成るための大切な教え
が仏教ということになります。
その際に仏に成るための方法が様々であり、過去の偉い僧侶が各々の信じた方法を布教した結果、これらが現在の宗派に繋がります。
宗派の話は次回以降にまた説明したいと思います。
今回は浄土宗の基礎として仏教をおさらいしましたが、知らないこともあったのではないでしょうか。是非自分の信じている仏教とはどのようなものなのかということを理解して、信心を深めていっていただければと思います。
よくわかりました