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浄土宗と浄土真宗

最近真光寺は二日に一回のペースでブログを更新しています。本日もブログの更新をしようと思ったときに何のことを書こうかと思い、インターネットで皆様の疑問を検索してみました。検索してみたところ、どうやら浄土宗と浄土真宗の違いなどが分かっていない方がいるみたいなので、今回は浄土宗と浄土真宗という二つの宗派に関してお話ししたいと思います。


まず宗派とはインドでお釈迦様がお開きになられた仏教が日本まで伝播してくる際に、様々に派生した分派のことを言います。つまり仏教という大きな枠の中でどの教えを一番大事と考えるかなどによって分かれて生まれたものが宗派ということになります。

従って浄土宗も浄土真宗もお釈迦様が開かれた仏教の中にあるという意味では根本のところは同じになります。


その根本とは苦しみや迷いの世界から解脱です。

私たちが生きている人道や映画などにも出てくる地獄道などは私達が輪廻していく六つの苦しみの世界、六道というところになります。これら苦しみの世界から抜け出して悟りの境地へと向かうこと、これが仏教の最終目標になります。

しかし、浄土宗と浄土真宗ではこの悟りの境地への向かい方が異なります。


まず浄土宗の場合は阿弥陀如来様の平等の御慈悲を信じ、「南無阿弥陀仏」とみ名を称えて、人格を高め、社会のためにつくし、明るい安らかな毎日を送り、西方極楽浄土に生まれることを願う信仰です。亡くなられた方は西方極楽浄土に生まれて、極楽の名の通り、悟りの境地への修業をきわめて楽に行うことができ、悟りの境地へと達することができます。


まとめると浄土宗の場合は「南無阿弥陀仏」の念仏を唱えることによって、西方極楽浄土に往生し、その後に修業をして悟りに至っています。だからこそ、御存命の間にも念仏を唱えるための機会があり、葬儀の際に引導を渡すことで無事に西方極楽浄土へとたどり着いていただき、中陰参りや法事、法要などによって亡くなられた方の修業の助けとなるようにお勤めをさせていただきます。


これに対して浄土真宗の場合は「往生即成仏」つまり亡くなられた方はその瞬間に極楽浄土に生まれ、阿弥陀如来と同体の仏果を得るという教えがあります。

従って浄土真宗では葬儀や法事などは遺族の方や参拝者の方のための儀式として行われるそうです。


以上のことは一例ではありますが、浄土宗と浄土真宗では他にも細かいところでも違いがありますので、もし宜しければ色々と調べてみてください。



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