春のお彼岸も二日目となりましたが、本日も天候があまり良くない状況で真光寺では雨が降っています。
そのような中、法要に足を運んでくださった檀信徒の皆様ありがとうございました。
さて真光寺では今回の法要は分散という形で行っていますので、四日間、合計六回にわたって法要が行われますが毎日御膳を仏前にお供えしております。
今回はこの御膳に関して話をしたいと思います。
仏前に供えられる御膳は朱色または黒塗りで、五つの器とそれらを並べるための台、お箸で構成されています。
まず台に関してですが、この台は基本的に四角形の形をしており、向きに決まりはありません。強いて言うならば見栄えが良い方を前だと決められるのが良いでしょう。
続いて五つの器ですが、これらには各々名前がついており、
高坏(たかつき):香の物を盛るための器。器の足が長い。
飯椀(めしわん):ご飯を盛るための器。五つの中で最大。
汁椀(しるわん):汁物を盛るための器。飯椀より小さく、丸みを帯びている。
壺椀(つぼわん):酢の物を盛るための器。器の外側に細い筋がある深い器。
平椀(ひらわん):煮物を盛るための器。器の外側に細い筋がある平たい器。
となっています。
これらの器を浄土宗の場合は下のように配置します。
箸は上記のように正面右の台に掛けるようにして置きます。
このように盛り付けたら、正面が仏さまを向くようにしてお供えしてください。
御膳はお参りに来た僧侶がいただくのではなく、仏さまにいただいてもらうものなので、この点をよく気を付けておいてください。
住職、副住職が毎月のお参りや法事などでお宅にお伺いさせていただく際にもご家庭によって様々な御膳が供えられていますが、その中で稀に間違えた御膳の供え方をされている方もいらっしゃるのでお供えしたあとで仏前で手を合わせて一呼吸置いたのち確認してみてください。
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