今回は御仏壇の飾り方、特に具足(ぐそく)についてお話したいと思います。
まず具足とは何かというと線香立て、花瓶、燭台のことです。
どのご家庭にも仏壇の前に飾っていると思いますが、こちらの具足にも供え方があるのはご存じでしょうか?
まず具足の数によって三具足と五具足に分かれます。
三具足とは線香立て、花瓶、燭台を各々一つずつ飾ることになります。
三具足の並べ方としては線香立てを仏壇の中央にあたる場所に置き、仏壇に向かって線香立ての左側に花瓶、右側に燭台となります。
この際に鐘を同じ机の上に置かれる方がいますが、安全面を考えると燭台に手などが当たり倒すことのないように左側に置くことをお勧めします。
ちなみに僧侶がお参りをする際にも左手で鐘を、右手で木魚を鳴らすことになりますので左側にある方が助かります。
次に五具足の場合は線香立て一つ、花瓶と燭台を二つずつの合計五つの具足を並べます。
五具足の並べ方としては、三具足の時と同様に線香立てを仏壇の中央にあたる場所に置くところまでは同じなのですが、燭台と花瓶は線香立ての両側に一つずつ置くことになります。この時、燭台を内側、花瓶を外側に置き、線香立てを中心に左右対称に配置します。
このように配置する場合は五つも道具を置くことになるので横幅の広い机でないと机の上にすべて載せることができません。従ってお宅に燭台や花瓶が二つ揃えてお持ちの場合でも無理に載せる必要はなく各々一つずつ使用して三具足としてお飾りすることをお勧めします。
また写真の線香立てのように具足が三本足のことがありますが、この場合は足の一本が仏壇の手前に来るようにして置きます。またその具足に装飾が施されている場合は先ほどのように置いたときに装飾が見える方向が正しい向きとなりますので、注意されてください。
今回は御仏壇の飾り方、特に具足に関してのお話でしたが、仏壇のことや飾り方などで気になることがありましたらいつでもお寺にお尋ねください。
いつでもお待ちしております。
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