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四月の御法語

真光寺では毎月のお参りの際に、月ごとに異なる御法語を読んでいます。

そこで今回は四月の御法語を紹介したいと思います。



随順仏教(ずいじゅんぶっきょう)

 「念仏して往生するに不足なし」と云いて、悪業(あくごう)をも憚(はばか)らず、行ずべき慈悲をも行ぜず、念仏をも励まさざらん事は、仏教の掟に相違するなり。

 譬(たと)えば、父母(ぶも)の慈悲は、善き子をも悪(あ)しき子をも育めども、善き子をば悦び、悪しき子をば歎(なげ)くがごとし。仏は一切衆生を哀れみて、善きをも悪しきをも渡し給えども、善人を見ては悦び、悪人を見ては悲しみ給えるなり。

 善き地に善き種を蒔かんがごとし。かまえて善人にして、しかも念仏を修すべし。これを、真実に仏教に随う者というなり。


 「念仏して往生するのだからそれで充分だ」などと言って、悪業をも憚ることなく、もつべき慈悲の心をももたず、念仏にも励まないとすれば、仏教に掟に反しています。

 たとえば父母の慈愛は、良い子も悪い子も慈しみますが、良い子については喜び、悪い子については歎くようなものです。仏はあるゆる衆生を哀れんで善人も悪人もお救いになりますが、善人を見ては喜び、悪人を見ては悲しまれるのです。

 良い畑に良い種を蒔くようなものです。是非とも善人となり、その上で念仏を修めなさい。これを、真実に仏の教えに従う者というのであります。


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