こちらの記事はPart2となりますので是非Part1をご覧になってからお読みください。
Part1は以下のURLから確認ください。
副住職の僧侶となるまで Part1
Part1では、副住職が経験した朝の勤行の最中の「阿弥陀経」というお経をお称えする空気感のようなものがお分かりいただけたかなと思います。
あのような割笏の打ち方を「切割笏」と言い、地域によって若干の差はあれど動画のような速度になります。
皆様は共にお称えすることができましたか?
副住職は最初はまったく口が回らず、共にお称えはなかなかできませんでしたが、三週間で共にお称えすることができるようになりました。
そこで今回は打ち方という所から派生して木魚や鐘などの打ち方についてお話をしていこうと思います。
まず初めになぜ浄土宗僧侶は木魚や鐘などを打つのかというと浄土宗の規定には「法会を勤めるに際しての作相と、法要中の威儀・音声の調和のため、また諸仏・菩薩等の道場への来臨を奉請するなどの意義があり、具体的には集合の合図、大衆の威儀・進退の指示、維那等による偈文等の句頭、誦経の拍子をとる、音声・旋律の調和を図る、などである。」とあります。
難しく書かれていますが、分かりやすく言うならば僧侶や檀信徒の皆様がお経を読む際の速さや音の高低などの調子を整えたり、僧侶が様々な作法を行う際の合図や指示をしたり、法要の始まりや集合を伝えたりするためとなっています。
檀信徒の皆様が法要のために真光寺にお越しの際には、法要が始まる前に境内の大きな鐘を8回打つところから始まり、小さな鐘を特殊な打ち方で打ち鳴らし、副住職の木魚によるお念仏から法要が始まるという光景を見ることができると思います。これらが法要の始まりや集合を伝えるということになります。
お念仏の最中に住職が裏から現れて阿弥陀様の前に着くと副住職がお念仏を辞め、鐘を8回打ちます。この後もお経に合わせて鐘を打ったり、木魚を打ったりして法要が進んでいきます。これらが僧侶や檀信徒の皆様がお経を読む際の速さや音の高低などの調子を整えたり、僧侶が様々な作法を行う際の合図や指示をするということになります。
このように僧侶は様々な仏具を必要な時に必要な打ち方で使用するのですが、この打ち方が皆様の想像の何倍も大変なのです、、、
打つ前に称えなければならないお経があったり、打つ前の作法があったり、いざ打つ時の打ち方や綺麗な音の鳴らし方があったり、打った後の止め方があったり、それが仏具によって違ったり、、、
そしてそれらを修行の最中に間違えると、もう一度やり直しとなります。
修行初めの頃の副住職はやり直しとなることもよくありました、、、
打ち方が分からず自由時間にも練習する日もありました。
しかし、このような経験があり今ではそれぞれの仏具をしっかりと扱えるようになりました。今後もしっかりと仏具を扱えるように日々精進していきたいと思います。
最後に真光寺に咲いた蓮の花を載せておきます。
暑さにコロナに大変な日々が続きますが、少しの気の安らぎになると幸いです。
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