暑さ寒さも彼岸までという言葉の通り、日中は段々と温かい日が増えてまいりました。それと合わせて色とりどりの花が咲き始め、春爛漫といった様子ですね。
皆様の御仏壇やお墓のお花はいかがですか?
今回はお花に関するお話です。
先ほど言ったように春が来て、色々な花がお花屋さんに並んでいるのを見かけますが、実はその中には仏壇などにお供えするには適していないお花も並んでいるのをご存じですか?
例えば花が長持ちしない椿、毒のある水仙、彼岸花、チューリップ、棘のあるバラ、匂いの強い百合などはお供えしない方が良いとされてます。
しかし、最近の葬儀では祭壇に故人が好きだったからという理由で飾られている場合があります。宗教上の話をすると良くはないのですが、お供えしたい気持ちも分かる部分もあるので難しいところではありますね。
またお花のお供えの仕方も実は決まりがあります。
皆様がお寺にお越しの際は大抵の場合、お花がすでにお供えされていると思いますが行事や式典によっては献灯献花と言って燈明(蝋燭)とお花を式の最中に供える方法もあります。その場合はお花を仏様の方向に向かって「このようなお花をお供えさせていただきます」という気持ちで供え、その後「私達も楽しませていただきます」という気持ちで回転させ飾ることになります。このやり方は献灯献花ではなくとも実施されるとよいでしょう。
さらにお花屋さんで花を買っても花瓶に対して高さが高くフラフラとしてしまう場合もあります。その時には花瓶の高さに対して花の見えている部分を1.5倍から1.6倍程度にしてみてください。すると花瓶と花の高さのバランスが良く、見栄えもよくなります。
このようにお仏壇の花一つをとっても気を付けることはいろいろとありますが、やはり一番は枯れた花を供えたままにしないことが大事だと思います。暑い時期などは花がすぐ萎れてしまうので大変ですが、花が枯れて萎んでしまって見る影もないということになる前に新たなお花を供えていただけると幸いです。
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