八月に入り掲示板を更新いたしました。
皆さんは「千の風になって」という歌を御存知でしょうか?
テノール歌手の秋川雅史さんが歌われるこの曲は2006年の紅白歌合戦でも歌われるなど世間で広く知られる一曲となりました。
曲のタイトルにもなっており、歌の最中にも何度も登場する「千の風になって」というフレーズは元々はアメリカ合衆国で話題となった詩である「Do not stand at my grave and weep」を日本語に翻訳したものですが、非常に仏教的な言葉であるとも言えます。
浄土宗において亡くなられた人の所に阿弥陀様が来迎される際、西の空より日の光が差し、紫色の雲に乗り、風に吹かれて来迎されます。これは阿弥陀仏の来迎図などに描かれており、人が亡くなられた際にこれらの様子が見られると無事に阿弥陀様が来迎されて、亡くなった方が西方極楽浄土へと向かわれたとする吉兆として受け取られていました。
八月はお盆を控えております。お盆はご先祖様がこちらの世界に帰って来られるとされていますので、風鈴を揺らしたあの風にはご先祖様が乗っていらしたのかもしれませんね。
写真右下の鬼灯(ほおずき)は先代住職の寺庭が晩年に塗り絵をした作品になります。
お盆には欠かせないお花の一つですね。
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