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御法語

明けましておめでとうございます。

本年もどうぞ真光寺をよろしくお願いいたします。


年の初めから日本の様々な場所で大変な出来事が起こっておりますが、今の私達一人一人にできることをできる場所で行ってまいりましょう。

さて今回はタイトルにもある通り、今月のお参りの際に読む御法語を紹介いたします。


安心(あんじん)


 念仏の行者の存じ候うべき様は、後世を恐れ、往生を願いて念仏すれば、終るとき必ず来迎せさせ給うよしを存じて、念仏申すより外のこと候わず。

 三心と申し候うも、ふさねて申す時は、ただ一つの願心にて候うなり。その願う心の偽らず、飾らぬ方をば、至誠心と申し候。この心のまことにて、念仏すれば臨終に来迎すということを、一念も疑わぬ方を、深心とは申し候。この上、我が身も彼の土へ生まれんと欲い、行業をも往生のためと向くるを、廻向心とは申し候うなり。

 この故に、願う心偽らずして、げに往生せんと思い候えば、自ずから三心は具足することにて候うなり。


現代語訳

 念仏の行者が心得ておくべきことは、来世の苦しみを恐れ、往生を願い、念仏すれば、命の終わる時には必ず〔阿弥陀仏が〕お迎え下さると信じて、念仏をお称えするより他の事はありません。

 〔念仏者に必要不可欠な〕三心と申しますのも、まとめて申す時は、ただ一つの、〔往生を〕願う心以外にありません。その願う心に、偽りがなく、取りつくろうことのない点を至誠心と申します。この心が真実であって、「念仏すれば、〔阿弥陀仏が〕臨終の時にお迎え下さる」ということを瞬時も疑わない点を深心と申します。その上に、自身は「かの浄土へ生まれよう」と願い、善行の功徳は往生のためにと振り向けるのを廻向心と申すのです。

 こういうわけで、願う心に嘘偽りがなく、本当に往生したいと思えば、自然と三心は具わることになるのです。

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