11月のお参りの際に読む御法語を紹介いたします。
諸仏証誠
六方恒沙の諸仏、舌をのべて三千世界に覆いて、「専らただ弥陀の名号を称えて往生すというは、これ真実なり」と証誠し給うなり。これまた念仏は、弥陀の本願なるが故に、六方恒沙の諸仏、これを証誠し給う。余の行は、本願にあらざるが故に、六方恒沙の諸仏、証誠し給わず。
これにつけても、よくよく御念仏候うて、弥陀の本願、釈迦の付属、六方の諸仏の護念を深く蒙らせ給うべし。
弥陀の本願、釈迦の付属、六方の諸仏の護念、一々に虚しからず。この故に、念仏の行は、諸行に勝れたるなり。
現代語訳
六方世界の無数の諸仏が、舌をのばして三千世界を覆い、「〈専ら阿弥陀仏の名号のみを称えて往生する〉という教えは、真実である」と証言なさるのです。これも念仏が阿弥陀仏の本願であるので、六方世界の数限りない諸仏がこれを真実であると証言なさいます。念仏以外の行は本願ではないので、六方世界の無数の諸仏が、真実であるとは証言なさいません。
このことからしても、しっかりとお念仏なさって、阿弥陀仏の本願、釈迦の付属、六方世界の諸仏の守護を、深くお受けになって下さい。
阿弥陀仏の本願、釈迦の付属、六方世界の諸仏の守護は、それぞれに、みな実のあるものなのです。それゆえ念仏の行は、他の様々な修行より勝っているのです。
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