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御法語

少しの期間、更新が開いてしまいましたが檀信徒の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。

台風等の被害は出ていませんでしょうか。檀信徒の皆様の安全をお祈りしております。

さて九月に入ったこともあり、九月のお参りの御法語を紹介したいと思います。


他力念仏

 念仏の数を多く申す者をば、自力を励むと云う事、これまたものも覚えず浅ましき僻事なり。ただ一念二念を称うとも、自力の心ならん人は、自力の念仏と念仏とすべし。

 千遍万遍を称え、百日千日、夜昼励み勤むとも、偏に願力を頼み、他力を仰ぎたらん人の念仏は、声々念々、しかしながら他力の念仏にてあるべし。

 されば三心を発したる人の念仏は、日々夜々、時々剋々に称うれども、しかしながら願力を仰ぎ、他力を頼みたる心にて称え居たれば、かけてもふれても自力の念仏とは云うべからず。


現代語訳

 「念仏の数を多く称えるのは自力を励む人だ」と言うこと、これまた道理を外れ、あきれる程の心得違いです。わずか一念二念を称えても、自力の心構えである人〔の念仏〕は、自力の念仏とすべきであります。

 千遍万遍を称え、百日千日、昼夜に励み努めても、ひたすら〔阿弥陀仏の〕願力を頼みとし、他力を尊ぶ人の念仏は、一声一声が、そのまま全部他力の念仏であるとすべきです。

 それゆえ三心を起こした人の念仏は、毎日毎夜、絶え間なく称えたとしても、それらはすべて願力を尊び、他力を頼みとする心で称えているのですから、決して自力の念仏と言うべきではありません。


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