皆様の御宅では次回の法事はいつ、どなたの御法事なのか把握されていますか?
なぜその方の法事を行うのか理解されていますか?
今回は「法事」と題しまして、なぜ法事を行うのか、法事をいつ行うのかといったことに触れていきたいと思います。
まず初めに浄土宗の教えに関してのお話から法事の意義を考えてまいりましょう。
浄土宗の目指していることは阿弥陀様のお作りになられた西方極楽浄土に往生することです。分かりやすく言うならば阿弥陀様のいらっしゃる西方極楽浄土に生まれるということです。では西方極楽浄土に生まれた後に私たちは何をして過ごしているのでしょうか?
「極楽」という名前だし、コロナもなくストレスもなくゆっくり休んで過ごしているのでしょうか?
正解は修行をしています。(コロナがない、ストレスがないというのは合っています)
「極楽」と言っているのは修行する環境として極めて楽に修業することができる場所であるという意味合いです。温泉などで口にしてしまう「ごくらくごくらく」とは少し違うのかもしれませんね。
ではなぜ修行している人たちの法事を行うのかというと、簡単に言うならば亡くなって修行している人の応援をするためです。この世で法事を行うことで法事を行った人に善き功徳が生まれます。そしてその功徳を亡くなった人、修行している人に対して回し向けることでその人の修業の助けとなります。この回し向けることを仏教では回向(えこう)と言います。
つまり、法事以外でも彼岸、施餓鬼といった法要の際にも回向の紙を案内に同封していますが、この回向も先ほどと同様に法要での功徳を亡くなられた方に回し向けているということになります。
まとめると亡くなった方に修業を頑張ってもらいたい、応援したいという方はぜひ法事を行ってくださるとお寺としては嬉しいです。
昨今は新型コロナウイルスの影響で法事の延期、中止をされる方が一定数おられます。仕方のないことだと思いますが、お寺としてはその方を偲び、法事を行っていただけると幸いです。
続いて法事を行うのはいつなのかです。
一周忌、三回忌、七回忌と法事は続いていきますが、亡くなられた方の法事は何年に行えばいいのかなど分からなくなりやすいと思います。
つい先日も法事のご連絡をいただいたところ、勘違いで一年早く連絡をいただくといったこともありました。
そこで使えるのが、浄土宗の公式ホームページです。
亡くなられた人の命日、年齢などを記入すると自動で法事の日程を計算してくれます。
またそれを紙として印刷することもできます。
下のURLから浄土宗のホームページに行けますので、ぜひ気になる方や法事の日程を忘れそうな方はご利用されてください。
浄土宗 中陰表・年回表
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