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真光寺の周りでは雨が降り、そのせいかやや肌寒い一日となりましたが檀信徒の皆様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。


今回はタイトルにもある通り梅に関するお話です。

真光寺の庭には薄墨桜や彼岸花など様々な植物を植えていますが、その中に梅の木も植えています。先代住職の寺庭が元気だったころ「梅をちぎるよ」と呼ばれて落ちる前の梅をちぎり、その梅を檀信徒の方におすそ分けしたり、梅干しなどにしていたことを今でも覚えています。


さてさてそのような梅ですが、実は仏教行事、法事や法要などでも使われることは御存知ですか?

どこで使うのだろうと思った方は施餓鬼法要を思い出していただけると分かる方もいるかもしれません。


施餓鬼法要の際、住職が阿弥陀様と反対の方向を向いて様々な作法を行う場面があります。その最中に金属でできた器を「カシャ」と鳴らしたり、その中を木の枝でゴソゴソと動かしていたりする場面をご覧になった方はいらっしゃるのではないでしょうか。

この御作法「洒水(しゃすい)」はまっすぐに伸びた香木の新枝で行います。他にも細かな決まりがあるのですが、一般的に使われるのは、まっすぐに伸びた梅の新枝だと思っていてください。


さて先ほどから書いている「新枝」と書いているこの漢字。

何と読むか分かりますか?

同じ読み方で「楚」という字を書く時もあります。

漢字が得意な方には簡単かもしれませんが、これらの漢字は「すわえ」または「ずわえ」と読みます。


ずわえ…ずわえ…ずわえ…

どこかで近い言葉を聞いたことのあるような…


ずわえ…ずわえ…ずわい…

冬に関係があるような…


ずわえ…ずわい…ずわい…

鍋にすると美味しい…


ここまで読んだ方はお分かりの方多いかもしれません。冬の時期に鍋などにすると美味しい「ズワイガニ」の「ずわい」はカニの足が細く長く伸びた新枝(ずわえ)に似ていることからその名前が付いたとの説があります。

意外なところで意外な共通点がある二つの事柄に副住職が初めて知った時はとてもビックリしました。

そんな真光寺の梅の花も段々と開いてまいりました。この調子で温かくなることを期待しましょう。


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