今回は毎月のお参りに際に檀信徒の方にお配りしている2023年の真光寺カレンダーをご紹介します。
毎年、真光寺らしさを出すためにカレンダー中央の写真を何にしようかと悩むのですが、今年は真光寺にある掛け軸の一つを使用させていただきました。
こちらの掛け軸に描かれているのは「山越阿弥陀図」というものです。中央上部に大きく描かれているのが阿弥陀様になります。その前に波のような形に見えるのが山肌になります。
山の手前に描かれているのが観音菩薩様と勢至菩薩様、さらにその前に四天王様などが描かれております。
図の種類としては「来迎図」というものです。
亡くなられた方のもとに阿弥陀様がお迎えに来られるときにはこのような形で迎えに来られるのだろうということで描かれた図柄になります。「来迎図」には様々な図柄がありますが、真光寺のこの図と同じような図の物が京都にある大本山の金戒光明寺に保管されています。その金戒光明寺に保管されている物は阿弥陀様の手の位置から五色(ごしき)の糸が垂らされていた形跡があり、昔にはこの五色の糸を亡くなられた方のもとへと伸ばし、阿弥陀様が救い取ってくださっているような形にして葬儀式が行われたのではないかと言われています。
現在真光寺内において実物の掛け軸を飾っておりますので、気になった方はお声かけください。
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